良く噛んで食べる
在宅勤務のときに朝の習慣を色々と増やした。運動したり、読書したりが習慣に加わった。
在宅勤務が終わって、朝の時間が少なくなった。せっかく定着した習慣はやめたくない。
習慣をやめないためには、早起きするしかない。私は1時間早く起きると決めた。
1時間早く起きたものの習慣をこなすには、それでも時間が足りなかった。
朝食の時間を短縮するしかない。
私は良く噛んでゆっくり食事をするので、なかなか苦しい決断である。
私はある時からめちゃくちゃ良く噛んで食べるようになった。
誰かと食事に出かける際には、食べるのが遅い旨の断りを入れる。食べるのが遅くて相手を待たせてしまうからだ。
相手が了承してくれたら、相手がどんなに早く食べ終わっても私は良く噛んで食べる。
食事の相手が社長であっても、私はしばらく待たせて良く噛んだ。
「良く噛んで食べる」その信念には権力も介入できないのだ。
以前はむしろ食べるのが早かった。誰かと一緒に食事へ出かけても、必ず1番早く食べ終わっていた。私は食べる早さに誇りさえ持っていた。
「食べるのが早い」そこにプライドを持つ意味などないと思っている。
私は食べるのが遅い旨を報告するとき、必ず良く噛むから遅いんだと弁明する。
過去のプライドがまだ残っているだ。このプライドを失ったとき信念はさらに強くなるかもしれない。