古き良きブログ

人の記録。人の一生。

行ってきますのキスを見た

出勤するために最寄り駅に向かった。

駅前に着くと、停車させたスクーターに乗った男性がいた。その隣には女性が立っている。女性はスクーターから降りたばかりのようだった。駅まで送って貰ったのだろう。

顔立ちと言葉から判断すると、女性は南米の方のようだった。男性の方はヘルメットを被っていたのでよく分からない。

女性の年齢は40代後半くらいだと思う。男性の方もたぶん同じくらいだろう。

女性は急いでるようだった。別れ際、男性の頬にあわただしくキスをした。あわただいながら左右の頬に1回ずつキスをした。

朝の日差しは柔らかい。フィルム映画のワンシーンのようだった。

本当にここは最寄り駅か?どこか遠い街じゃないのか?

疑わしくなった私は周りを確認した。「かつや」も「鳥貴族」も確かにある。間違いなく最寄り駅である。

今日この女性は寝坊したのではないだろうか。歩いて駅に向かっては間に合わない。パートナーにお願いして、駅まで乗っけてきて貰った。

いつもなら玄関を出るとき、左右の頬に1回ずつ「行ってきます」のキスをする。

今日はパートナーと一緒に玄関を出たので、駅前で「行ってきます」のキスをした。

映画は始まったばかりだ。これから女性になんやかんやあってハッピーエンドを迎えるはずだ。

 

あと2時間弱、エンドロールまで見ていたかった。